◎ふくし生協の基本的視点


少子高齢社会と地域で高齢者を支える仕組み

 厚生労働省が今年1月発表した将来人口推計によれば、 日本の高齢者は現在人口2280万人、全人口の18%に達しています。 2030年には29.6%、2050年には現在のほぼ2倍の35.7%の超高齢社会が到来すると 予測されています。中でも、高齢者のみまたは高齢者夫婦のみ世帯の比率は47%となっており、 地域でいかに高齢者を支えていくかが差し迫った課題になっています。
 寝たきりや痴呆の高齢者が増える一方で、介護をする家族の年齢もまた高くなり、女性が男性と 同様仕事を持ち社会参加している中で、社会で高齢者を支える仕組みを作ることが求められています。


介護保険と元気高齢者づくり 

 誰もが迎える「高齢期」、言い替えれば誰もが「介護」という問題に直面するということなるのです。そこで介護を社会全体で支える仕組み―「介護保険制度」が生まれました。私たちは介護を必要とする状態になったり、介護を必要とする家族を抱えても自立した生活が営めるよう、地域で支えあい助け合う地域ぐるみの仕組みを目指しています。また、寝たきりや閉じこもりにならないための介護予防事業、自立支援事業、つまり元気高齢者づくりも重要です。


高齢者が地域で楽しく暮らして行くこと  

 高齢期―それは人生の完成期です。高齢者は、その営々とした人生の歩みの中で、知恵と経験、技能を培い幾多の苦難と苦労を乗り越えてこの社会を支えてきた私たちの先輩です。多くの高齢者は、「体が動く間は少しでも社会に役立つ仕事をしたい!」、「住み慣れた地域の人々と共に生きがいのある暮らしを続けたい!」。そう思っています。いくらかの障害や不自由さはあっても、それをカバーし助け合う仕組みさえあれば、高齢者は地域で子供や孫、友人たちと楽しく暮らして行けます。


支え合いの共生社会

仮に、介護が必要になった場合も、「できれば自宅で暮らしたい!」と高齢者は思います。地域で高齢者を支える仕組み―それは「一人はみんなのため!みんなは一人のため!」の助け合いのの精神のもとでの地域での「共生」であると考えます。介護を必要とする高齢者や障害者も、まだ働ける高齢者もそして若者や子供たちも共に支え合って暮らしていく共生社会…。それが私たちみんなの願いです。


いま求められていること、いま目指すもの  

 少子高齢社会の中での超高齢化―必ずやってくるそういう地域社会に必要な支え合いの仕組み。その一つが「高齢者福祉生協」です。地域での高齢者みずからが自主的に主体的に「協同」すること。お互いに、介護し介護され、また共に健康づくりや生きがいづくりの活動に取り組んでいくことで、はじめてそういう社会は実現できることでしょう。「一人ひとりが地域の人々の中で心豊かに暮らすこと!」、「寝たきりや閉じこもりにならない、しない!」そのため、「一人が万人のために、万人が一人のために!」の精神で、地域での結びつきと支え合いの輪を作って行くことです。与えられる福祉でなく、自ら創り出し支え合う福祉。そういう地域社会づくりが何より差し迫って重要な課題です。そういう地域社会の実現のために、地域の人々と手を取り合い、行政や地域のあらゆる団体、個人と協力・連携して進んで行きたい、そう思います。高齢者やその家族が安心して暮らして行ける社会―そういう希望をなくさず、ゆっくりでも一歩一歩着実な活動を進めていきます。



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