創立宣言の全文


 私たちは、かつてない高齢社会を迎えるこの二十一世紀にみんなが高齢期を人間らしく生き甲斐を持って住み慣れた地域で過ごして行くため、そのための人と人の助け合いの組織として生協―「大分県高齢者福祉生活協同組合」を設立するために本日ここに結集しました。  「高齢社会」は、孤独と寝たきり、痴呆や虐待等々、ともすれば後ろ向きに重苦しく語られがちです。
 しかし、私たちはこの高齢社会を前向きに変えていく可能性を、この高齢者福祉生協の運動の展開の中に見いだそうとしています。

 ほとんどの人々は必ず高齢期を迎えます。そして高齢者の多数は元気な老人です。 地域の中に高齢者を支援し、また高齢者の知恵や力を活かす仕組みや環境があれば、私たちは高齢期を元気に生き甲斐を持って送ることができます。
 高齢者自らが地域社会とつながり、高齢者にふさわしい仕事や役割を持ち、そのことによって高齢者が地域社会において尊重され尊敬される―そのような地域社会を作って行くことが今求められています。
 そのためには、高齢者自らが助け合い協同して行くための組織を持ち、地域社会に発言する主人公になって行く必要があります。高齢者自身が受け身の存在でなく、自らの知恵と力を寄せ合い能動的に仕事や社会的役割を発揮していくことではないでしょうか。
 また、全ての高齢者が福祉サービスを含む社会的支援の中で、実りの時期である高齢期を人間らしく輝いて生きて行きたいものです。
 また、高齢者は地域社会の先輩であり人生を豊に生きる知恵の宝庫でもあります。

 大分県高齢者福祉生活協同組合は、年齢や思想信条などを超えて開かれた組織です。この生協の運動は、県内各地域、各階層の人々に共感をもって受け止められることと信じます。
 すでに私たちの呼びかけに共感する多くの仲間たちが設立趣意書に賛同し、知恵と力を寄せ合った新しい動きが始まっています。 また、日本高齢者生協連合会に結集する高齢者福祉生協は、全九州、全国規模の新しい高齢者運動として力強く発展しようとしています。 私たちは九州、全国の高齢協の仲間たちと連帯して日本の高齢者福祉運動の力強い発展の砦を今創り出そうとしているのです。
 私たちは、自らの活動の意義に確信を持ち、心の通い合う助け合い・支え合いの高齢者福祉事業を中心にして、次の視点で地域の活動に取り組んでいきます。



一、地域に求められる活動や事業に知恵と力を寄せ合って取り組んでいきましょう。

二、高齢者や障害者を含め地域における暮らし全般の局面での助け合い・支え合いのネットワークを地域のすみずみに広げましょう。

三、住みやすい地域づくりを考える仲間たちと共に学び合い育ち合いましょう。

四、元気高齢者づくりと共に仕事おこし・地域福祉づくりの運動の輪を広げましょう。


 このような私たちの運動は、大分県における高齢者福祉事業の推進に大いに貢献することになるでしょう。また、地域における高齢者福祉事業の展開は、地域の人々の新たな出会いと助け合い、人間愛の絆を創り広げて行くことでしょう。私たちはこの高齢者福祉生活協同組合の運動と活動を地域の多くの仲間たちと心を一つにして進めていきましょう。

 さあ皆さん、「寝たきりや閉じこもりにしない!ならない!」、「ひとりは万人のために、万人はひとりのために!」、「元気な高齢者がもっと元気に、もっと生き活きと!」を合い言葉に、人間の尊厳の保持と生き甲斐ある高齢社会の実現、地域の助け合いの組織を目指して、本日、ここに「大分県高齢者福祉生活協同組合」を創立することを宣言します。


   二〇〇三年二月二十三日


大分県高齢者福祉生活協同組合創立総会


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